×

ugoが10億円の融資調達:国産セミヒューマノイドロボット「ugo Nova」量産へ、累計約50億円

ugoが10億円の融資調達:国産セミヒューマノイドロボット「ugo Nova」量産へ、累計約50億円

ugoが10億円の融資調達:国産セミヒューマノイドロボット「ugo Nova」量産へ、累計約50億円

ロボットが現場で働く未来は、もう実証実験の段階を抜けようとしています。2026年10月21日、ロボティクス企業のugo(ユーゴー)は、みずほ銀行、横浜銀行、日本政策金融公庫から総額10億円の融資調達を実施したと発表しました。今回の調達で同社の累計調達額は約50億円に達します。狙いはひとつ、国産セミヒューマノイドロボット「ugo Nova」の量産と、フィジカルAIサービスの本格展開です。

10億円を融資したのは3つの銀行

発表によると、借入先はみずほ銀行、横浜銀行、日本政策金融公庫の3行で、調達方法はデットファイナンス。株式を発行して資金を集める増資ではなく、借入による資金調達です。これによりugoの累計資金調達額は約50億円となりました。2018年創業、東京都千代田区に本社を置く同社にとって、事業拡大に向けた大きな追い風になるのは間違いありません。

主役は「ugo Nova」、国産のセミヒューマノイドロボット

今回の資金の使い道で最も注目されるのが、セミヒューマノイドロボット「ugo Nova」の量産体制の構築です。ugo Novaは2026年9月に発表された、フィジカルAI向けの国産ロボットで、パートナー企業とともにロボットが担える作業領域の拡大を進めているとされています。ヒューマノイド型ロボットの開発競争は世界中で激しさを増していますが、国内で開発し量産まで見据えた動きは、日本のロボット業界にとっても貴重な一歩です。

すでに現場で働く「ugo」たち

ugoのロボットは、実験室の中だけの存在ではありません。発表によると、これまで警備や設備点検の現場を中心に導入が進み、AIロボット「ugo mini」は2026年3月に累計出荷台数100台を突破しました。オフィスビルや商業施設での巡回や監視、プラントや発電所での設備点検、駅や商業施設ではLLMを活用した対話型の案内まで、人手不足が深刻な現場での自動化や省人化を支援しています。複数のロボットをまとめて管理する「ugo Platform」も提供されており、現場での運用ノウハウの蓄積が同社の強みのひとつになっています。

資金の使い道は大きく3つの領域

調達資金の使途は、発表では大きく3つに分けられています。ひとつめは、現場での自律的な判断や作業を支えるAIモデルの開発です。ロボット本体とAIモデルを一体的に開発することで、実際の業務で使える機能を高度化する狙いがあります。ふたつめは、ugo Novaをはじめとする国産AIロボットの開発と量産体制の構築。そしてみっつめが、フィジカルAIサービスの開発です。自社開発のAIモデルと国産AIロボットを組み合わせ、現場データを収集・活用する基盤の整備やパートナー企業との連携強化を進め、製造業を中心に多様な業界や施設への展開を目指します。

「現場のデータ」が次のAIを育てる循環

興味深いのは、ugoが掲げる開発の循環です。現場で稼働するロボットから集まるデータや運用の知見をロボットやAIに還元し、その成果を再び現場で活用する。データ収集キットによる実世界データの取得、「ugo Data Factory」によるデータの収集・整備、「ugo Model Lab」によるロボット基盤モデルの開発・評価・実装支援まで、ロボット、データ、AIモデルを一気通貫で提供する体制がすでに組まれています。実証で終わらせず、実際の業務で継続的に使われるロボットにこだわる姿勢が、今回の融資にもつながったと見ることもできるでしょう。

日本のフィジカルAI、静かに加速中

同じ10月には、AI企業のABEJAと工作機械大手のヤマザキマザックが製造現場向けフィジカルAIの共同開発を発表するなど、日本のフィジカルAI関連の動きが相次いでいます。報道によると、両社の取り組みは2028年度内の商品化を目標としているとされています。人手不足と技術継承という日本特有の課題を背景に、AIが物理的な体を持って現場に入り込む流れは、今後さらに加速しそうです。ugoの10億円調達は、その流れを象徴する出来事のひとつと言えるでしょう。

Frequently Asked Questions

ugo Novaとは何ですか?

ugo Novaは、ugoが2026年9月に発表したフィジカルAI向けの国産セミヒューマノイドロボットです。今回の10億円の資金調達では、その量産体制の構築が主な使途のひとつに挙げられています。発表によると、パートナー企業とともにロボットが担える作業領域の拡大を進めているとされています。

今回の調達は増資と何が違うのですか?

今回の10億円は、株式を発行して資金を集める増資ではなく、銀行からの借入であるデットファイナンスによる調達です。借入先はみずほ銀行、横浜銀行、日本政策金融公庫の3行です。発表によると、今回の調達によりugoの累計資金調達額は約50億円となりました。

ugoのロボットはどこで使われていますか?

発表によると、オフィスビルや商業施設での巡回・監視、プラントや発電所での設備点検、駅や商業施設での対話型案内など、人手不足が深刻な現場で活用されています。AIロボット「ugo mini」は2026年3月に累計出荷台数100台を突破しており、実証にとどまらず実際の業務で継続的に使われることを重視しているとされています。

Post Comment

You May Have Missed