家のWi-Fiが遅いときの見直し方:ルーターの置き場所と設定でネットを速くする方法
動画が途中で止まる、オンライン会議の音声が途切れる、スマホだけネットが遅い。家のWi-Fiの不調は、回線そのものの問題だと思われがちだが、実はルーターの置き場所や設定が原因になっていることが多い。業者を呼ぶ前に、自分でできる見直しはたくさんある。ここでは、家のWi-Fiを速くするために、順番に試したい手順を紹介する。
ステップ1:まず速度を測って現状を把握する
見直しを始める前に、今の速度を測っておこう。スマホやパソコンで速度測定サイトを開き、ルーターの近くで1回、普段使う部屋で1回測る。2つの数字を比べることで、問題が回線全体にあるのか、電波の届き方にあるのかが分かる。ルーターの近くでも遅い場合は回線やルーター本体の問題が疑わしく、離れた部屋だけ遅い場合は電波の届き方が原因の可能性が高い。測定は時間帯によっても変わるため、できれば夜の混む時間帯と昼間の空いている時間帯の両方で測っておくと判断しやすい。
ステップ2:ルーターの置き場所を見直す
Wi-Fiの電波は、ルーターを中心に広がる。だから置き場所が何より重要だ。まず確認したいのは、ルーターが床の近くや家具の陰に置かれていないかどうかだ。床に直置きしたり、テレビ台の中にしまったりすると、電波が家具に遮られて弱くなる。理想は、家のなるべく中心に近い場所で、床から1メートル前後の高さに置くことだ。棚の上や、なるべく開けた場所に置くだけで改善することも多い。
また、電波を遮りやすいものの近くも避けたい。金属製の棚や水槽、電子レンジの近くは電波が弱くなりやすい。電子レンジは2.4GHz帯の電波を使うため、動作中は干渉しやすい。キッチンから離れた場所にルーターを置くのが無難だ。家の構造上、どうしても端の部屋にしか置けない場合は、後で紹介する中継機の検討も視野に入れよう。
ステップ3:2.4GHzと5GHzを使い分ける
最近のルーターは、2.4GHz帯と5GHz帯の2つの周波数帯に対応しているものが多い。この2つには性格の違いがある。2.4GHzは壁を通りやすく遠くまで届くが、速度は控えめで、近所のWi-Fiや電子レンジなどとの干渉を受けやすい。5GHzは速度が出やすいが、壁に弱く、離れると急に弱くなる。
使い分けのコツはシンプルだ。ルーターに近い部屋で動画やゲームを楽しむなら5GHz、離れた部屋や壁を隔てた場所では2.4GHzを選ぶ。多くのルーターは2つの帯域を自動で切り替える機能を持っているが、うまく切り替わらない場合は、設定画面で2つのネットワーク名を分けて、自分で選べるようにする方法もある。スマホのWi-Fi設定で2つの名前が表示されれば、場所に応じて切り替えられる。
ステップ4:再起動とファームウェアの更新を試す
長期間電源を入れっぱなしのルーターは、動作が不安定になることがある。月に1回程度、電源を抜いて30秒ほど待ってから入れ直すだけで、調子が戻ることがある。電源ボタンがない機種では、コンセントの抜き差しで同じ効果が得られる。ただし、再起動中はネットが使えなくなるため、オンライン会議や大事な作業の最中は避けよう。
あわせて、ファームウェアの更新も確認したい。ファームウェアとは、ルーターを動かすための内蔵ソフトウェアのことだ。メーカーの管理画面や専用アプリから更新の有無を確認できる。更新にはセキュリティの改善が含まれることも多く、速度だけでなく安全性の面でも意味がある。管理画面への入り方は、ルーター本体の底面や説明書に書かれているアドレスと初期パスワードで確認できる。
ステップ5:接続台数と古い機器を見直す
家族全員のスマホやタブレット、テレビ、ゲーム機、スマート家電が同時に接続していると、ルーターの処理能力が追いつかなくなることがある。使っていない機器のWi-Fiを切るだけでも負荷は減る。特に、古い機器が2.4GHz帯にたくさんぶら下がっていると、全体の速度を引っ張ることもある。
管理画面では、現在接続している機器の一覧を確認できることが多い。見覚えのない機器が接続されていないかも、ここで確認できる。もし身に覚えのない機器があれば、Wi-Fiのパスワードを変更し、接続し直すことを検討しよう。パスワードは、推測されにくいものを設定し直すのが基本だ。
ステップ6:それでも届かない部屋には中継機を検討する
置き場所や設定を見直しても、家の端の部屋や2階まで電波が届かない場合は、中継機やメッシュWi-Fiの導入を検討しよう。中継機は、ルーターの電波を受けて先の部屋へ中継する機器で、比較的手頃な価格で導入できる。ただし、中継機を置く場所が重要で、電波が弱くなりすぎた場所に置いても効果は薄い。ルーターと使いたい部屋の中間あたりで、まだ電波が十分届く場所に置くのがコツだ。
広い家や鉄筋のマンションでは、複数の機器が連携して1つのネットワークを作るメッシュWi-Fiが向いていることもある。初期費用は中継機より高いが、部屋を移動しても接続が切れにくいという利点がある。購入前には、自宅の間取りと回線速度に合った製品かを確認し、返品や交換の条件もチェックしておくと安心だ。
Frequently Asked Questions
ルーターの置き場所で一番大切なことは何か
家のなるべく中心に近い、開けた場所で、床から1メートル前後の高さに置くことが大切だ。家具の中や床の近く、金属製の棚のそば、電子レンジの近くは避けよう。置き場所を変えるだけでも電波の届き方が変わることが多い。
2.4GHzと5GHzはどう使い分ければよいか
ルーターに近い場所で速度を重視するなら5GHz、壁を隔てた離れた場所では届きやすい2.4GHzが向いている。自動切り替えがうまくいかない場合は、設定で2つのネットワーク名を分けて、自分で選べるようにする方法もある。
中継機を買う前に試すべきことは何か
まず置き場所の見直し、周波数帯の使い分け、ルーターの再起動とファームウェア更新、接続台数の整理を試そう。これらを試しても特定の部屋だけ届かない場合に、中継機やメッシュWi-Fiの導入を検討するのが順序として無駄がない。
Post Comment