スマホの充電器の選び方:急速充電・ワット数・ケーブルの見分け方をやさしく解説
スマホを買ったときに充電器が付いていなかったり、古い充電器では充電が遅かったり。いざ充電器を買いに行くと、USB PDだの65Wだの、聞きなれない言葉が並んでいて、どれを選べばいいのか迷ってしまいます。安いものを選んで充電が遅かったり、ケーブルが合わなかったりした経験がある人も多いでしょう。この記事では、失敗しない充電器の選び方を、基本から順に解説します。
まず確認:自分のスマホの充電口と対応規格
充電器を選ぶ前に、まず自分のスマホの充電口を確認しましょう。最近のiPhoneはUSB-C、Androidの多くもUSB-Cです。古いiPhoneや一部のAndroidではLightningやmicroUSBの場合もあります。ケーブルの端子の形が合わなければ、充電器だけ買っても使えません。
次に、自分のスマホがどの急速充電に対応しているかを知っておくと選びやすくなります。iPhoneはUSB PDに対応し、AndroidではUSB PDのほか、機種によって独自の急速充電規格に対応しているものもあります。スマホの仕様は、メーカーの公式サイトや説明書で確認できます。分からない場合は、USB PD対応の充電器を選んでおけば、多くのスマホで急速充電が使えます。
ワット数(W)の意味と選び方
充電器のパッケージに書かれた「20W」や「30W」「65W」という数字は、出力できる電力の大きさです。数字が大きいほど、一度にたくさんの電力を送れるため、対応するスマホなら速く充電できます。ただし、スマホ側が受け取れる電力には上限があります。たとえばスマホが最大20Wまでしか受け取れない場合、65Wの充電器を使っても20Wまでしか充電されません。
スマホだけを充電するなら、20Wから30Wの充電器で十分なことが多いです。タブレットやノートパソコンも同じ充電器で充電したい場合は、45Wや65Wのものを選ぶと便利です。ワット数が大きい充電器は価格も上がる傾向があるため、自分の使い方に合ったものを選ぶのがコツです。
なお、ワット数は「最大出力」を表しています。常にその数字で充電されるわけではなく、スマホの状態やバッテリー残量に合わせて自動で調整されます。
USB PDとPPSとは何か
USB PDは、USBの急速充電の標準的な規格です。対応するスマホと充電器、ケーブルを組み合わせると、通常より速く充電できます。iPhoneや多くのAndroidスマホがUSB PDに対応しています。
PPSは、USB PDの機能の一つで、電圧を細かく調整できる仕組みです。対応するスマホでは、発熱を抑えながら効率よく充電できるとされています。最近のAndroidスマホの多くがPPSに対応しています。パッケージに「USB PD PPS対応」と書かれていれば、より幅広いスマホで急速充電が期待できます。
充電器を選ぶときは、パッケージや商品ページに「USB PD対応」と明記されているかを確認しましょう。記載がない製品は、急速充電に対応していない場合があります。
ポートの数と種類をチェック
充電器には、USB-Cのポートが1つのものと、複数あるものがあります。スマホとタブレットを同時に充電したい場合や、家族で共有する場合は、2ポート以上の充電器が便利です。
ただし、複数ポートの充電器では、同時に使うと1ポートあたりの出力が下がることがあります。たとえば合計65Wの充電器でも、2台同時につなぐとそれぞれ30Wずつになる、といった具合です。商品ページの「同時使用時の出力」を確認しておくと安心です。
ポートの種類も確認しましょう。USB-Cのポートは新しいスマホやタブレットに、USB-Aのポートは古いケーブルや一部のアクセサリーに使われます。自分のケーブルに合うポートがあるかを、買う前に確かめてください。
ケーブルも充電速度を左右する
充電器と同じくらい大切なのがケーブルです。ケーブルにも対応できる電力の上限があり、たとえば60Wまでしか対応していないケーブルでは、65Wの充電器を使っても60Wまでしか充電されません。急速充電をしたい場合は、ケーブルが対応するワット数も確認しましょう。
ケーブルを選ぶときは、端子の形と長さも大切です。端子はスマホに合うものを、長さは使う場所に合わせて選びます。長すぎるケーブルは絡まりやすく、短すぎると使いにくいものです。自宅用と持ち運び用で長さを変えるのもおすすめです。
また、ケーブルは消耗品です。端子がぐらついたり、被覆が破れたりしたら、交換のタイミングです。断線したケーブルを使い続けると、充電が不安定になったり、発熱したりする恐れがあります。
安すぎる充電器に注意する理由
ネットショップには、とても安い充電器がたくさん売られています。価格だけで選ぶと、表示どおりの出力が出なかったり、発熱しやすかったりすることがあります。粗悪な充電器は、スマホのバッテリーを傷めたり、最悪の場合は故障や発火の原因になったりする恐れもあります。
安全に選ぶポイントは、PSEマークの有無です。PSEマークは、日本の電気用品安全法に基づく表示で、国内で販売される充電器には表示が義務付けられています。購入前に商品ページやパッケージでPSEマークを確認しましょう。
また、信頼できるメーカーの製品を選ぶことも大切です。聞いたことのないブランドの激安品より、実績のあるメーカーの製品のほうが安心です。口コミやレビューも参考になりますが、極端に安い製品には注意が必要です。
GaN充電器という選択肢
最近の充電器には、GaNと書かれたものが増えています。GaNは窒化ガリウムという半導体材料のことで、従来の充電器より小さくて軽く、発熱しにくいのが特徴です。同じワット数でもGaN充電器のほうがコンパクトになるため、持ち運びに向いています。
GaN充電器は少し価格が高めですが、小さくて高出力の充電器がほしい人には向いています。旅行や出張で持ち歩く充電器を探しているなら、検討する価値があります。
充電器を長く使うための習慣
充電器は正しく使えば長持ちします。ケーブルを抜くときはコードを引っ張らず、端子を持って抜きましょう。コードを強く曲げたり、重いものを載せたりすると断線の原因になります。
また、充電器をコンセントに差しっぱなしにしておくのは、待機電力を消費します。使わないときはコンセントから抜いておくのがおすすめです。発熱や異臭を感じたら、すぐに使用をやめて買い替えましょう。
Frequently Asked Questions
スマホに付属していなかった充電器は別に買う必要がありますか
はい、最近のスマホは充電器が付属していないことが多く、別途購入が必要です。買うときは、自分のスマホの充電口に合うケーブルと、USB PDに対応した充電器を選びましょう。ワット数は、スマホだけなら20Wから30Wで十分なことが多いです。
65Wの充電器を使えばスマホは65Wで充電されますか
いいえ、スマホが受け取れる電力には上限があります。スマホが最大20Wまでしか受け取れない場合、65Wの充電器を使っても20Wまでしか充電されません。ワット数は充電器が出せる最大の電力であり、実際の充電速度はスマホ側の仕様で決まります。
安い充電器と高い充電器の違いは何ですか
大きな違いは、表示どおりの出力が出るかと、安全性です。安すぎる充電器の中には、表示より出力が低かったり、発熱しやすかったりするものがあります。購入するときはPSEマークの有無を確認し、信頼できるメーカーの製品を選ぶのがおすすめです。ケーブルも、対応ワット数を確認して選びましょう。



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